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小児矯正は、一期だけでも効果がありますか?
皆さん、こんにちは。
相川駅から徒歩30秒の「相川駅前歯科」です。
お子様の歯の生え方を整える「小児矯正」。
小児矯正には一期と二期があり、段階を踏んで治療を行うのが一般的です。
今回は、小児矯正の一期と二期とはどんな治療なのか、一期だけでも効果があるのかについてお話しします。
小児矯正には一期と二期がある
小児矯正には一期と二期の2つのステップがあり、それぞれ以下のように役割と行う時期が異なります。
一期
一般的に7歳〜9歳ごろに行う治療で、歯が乳歯(子どもの歯)から永久歯(大人の歯)に生え変わる時期、すなわち乳歯と永久歯が混ざっている時期を対象とします。
この時期に噛み合わせや顎の形、大きさを矯正でコントロールすることで、永久歯がきれいに生えてくるようにするのが一期の治療です。
例えば、以下のような治療を行います。
・歯列を広げ、歯が並ぶスペースを確保する
・乳歯をタイミングよく抜歯し、永久歯の生え替わりを良い方向に促す
治療期間は症状により異なりますが、だいたい2〜4年かかるのが一般的です。
二期
一般的に11歳〜13歳ごろに行う治療で、永久歯が生えそろってからが対象です。
生え揃った永久歯をそれぞれ移動させて歯列をきれいに整え、美しい歯並びを完成させます。
そのため、二期の治療は大人が行う矯正とあまり変わりません。
例えば、以下のような治療を行います。
・ワイヤーなどで固定し、歯並びを整える
・インビザラインなど、マウスピースを使って歯並びを整える
治療期間は症状により異なりますが、だいたい1〜3年かかるのが一般的です。
一期で終われる場合も
前述のように、小児矯正には一期と二期があり、一期では顎の骨格の土台づくりをし、永久歯がしっかり生えてくるための下準備を行います。そして、二期で歯並びをきれいに整えていきます。
このため、一期と二期は基本的にはセットとして考え、両方治療を行うのが一般的です。
しかし、中には一期の治療だけで終われるケースもあります。
例えば、以下のようなケースです。
・歯が小さく、永久歯のスペース不足に陥りにくい
・上の前歯2本だけが出ているなど、不揃いな部分がごく一部に限られている
・骨格に問題が少ない
ただし、一期だけで治療を終えられるかどうかは個々のお子様の歯の状態に大きく左右されるうえ、非常に判断が難しいところがあります。
一期だけで治療を終えようと思っていたけれど、思春期を迎えた頃に顎の成長や永久歯が生え揃ったために歯並びが悪くなり、やっぱり二期まで行うことにした、というケースも少なくありません。
一期でやめるかどうかは医師とよく相談の上、お子様の歯の状態に合わせて検討しましょう。
それぞれのお子様に合ったベストな治療を
乳歯から永久歯に生え変わるタイミングや、永久歯が生え揃うタイミングはお子様によって異なります。そのため、当院ではそれぞれのお子様に合ったベストなタイミングを見極め、小児矯正のご提案を行っています。
小児矯正の時期について気になることがあれば、ぜひ「相川駅前歯科」までお気軽にご相談ください。